こんにちは。
『おうちモンテで療育.com』の管理人りっきー(@KodomoOtona58)です。
先日からこちらのブログで基礎感覚についての記事を書いていますが、ひと月前の雑誌「クーヨン」がタイムリーにからだの土台育てについての特集を組んでいました。
そこで、今回は『体幹』について、クーヨンでの特集内容を取り上げながら紹介していきたいと思います。
これから紹介する『クーヨン 2019年10月号』はこちら↓
Contents
子どもの姿勢に赤信号!?
「子どもの姿勢が崩れている」というお話はどこかで聞かれたことがある方も多いかもしれません。
椅子に座っていられない、まっすぐ立てない、片足立ちができないなど、現代の生活においては、発達に課題を抱えている、抱えていない(診断の有無)にかかわらず、このような問題が教育現場で顕在化してきています。
原因はもちろん一つではありません。
しかし、今子育て中のお母さん・お父さんの子どもの頃の生活と、今の子どもたちの生活を比べてみると大きな違いがあることがわかります。
・和式トイレが減っている
・回転系の遊具が公園から撤去される
・子どもだけで野山を駆け回るような外遊びが減る
・雑巾がけなど、大きく身体を動かす掃除の機会が減る
など、「そういえばそうだな」と思い当たることが多いのではないかと思います。
このような生活を送ることにより、どのような可能性が想定されるのでしょうか。
・和式トイレが減っている→しゃがんだ姿勢を取れなくなる
・回転系の遊具が公園から撤去される→平衡感覚が未発達になる
・子どもだけで野山を駆け回るような外遊びが減る→身体の動かし方が自然にマスターできない
・雑巾がけなど、大きく身体を動かす掃除の機会が減る→下半身の不安定さや土踏まずの未発達
・・・といったように、近年の子どもたちの運動能力の低下を裏付けるような、姿勢の課題が問題視されてきています。
「体幹」育てはなぜ大事なの!?
生まれてから6歳までは、子どもの身体の成長も精神面の成長も土台を作るとてもとても大事な時期です。
この時期に五感を働かせる遊びや動きを日常に取り入れることは安定した体幹を作るのに欠かせないと言われています。
このブログで紹介している「モンテッソーリ教育」においても、0〜6歳までの乳幼児期はたくさんの敏感期が現れる生涯で最も大切な時期とされています。
身体を動かすことは脳の神経細胞同士をつなげる大切な働きとも密接な関わりがあります。
10月のクーヨンでは「全身をたっぷり動かすリズムあそび」や乳幼児期の発達過程の詳しいお話、ベテランの作業療法士(OT)さんの「体幹育て」についての取り組み例などが掲載されています。
ポイントは「わざわざやるのではなく、遊びの中で自然に取り入れられるかどうか」だとりっきーは考えています。
小さい子どもたちに対して、トレーニング的に何かをしようとすることはとても難しいですし、親も子もストレスが溜まってしまっては意味がありません!
そういった意味でもクーヨンに掲載されている「あそび」はハードルが低く、発達に課題がある子にもない子にも取り組みやすい試みだと感じました。
脳の発達にも運動!!
モンテッソーリ教育では子どもは「感覚に訴えて動きながら学ぶ」と言われています。
脳を発達させるにはやはり運動を伴った学習の仕方が一番なのです。
小学校に向けて「学習ができる素地」を作るのは、遠回りなようでいて「身体づくり」が一番です。しっかり座ることのできる身体があって初めて、学習内容に集中することができるのです。
土台がグラグラしたままのピラミッドでは、高度な学習をしようとしてもいつかバランスを崩して倒れてしまいます。
我が家では休みの日は大きな公園で外遊びをしたり、自然に触れられる農業公園に行ったりと、訓練するのではなく、楽しく遊ぶ中でなるべく身体を動かせる環境を意識しています。
その甲斐あって、この1年で不器用な長男も身体の使い方がだいぶ上手になってきたなと感じるようになってきました!
我が子にとってはこれが「近道」だったなと実感しています。
今日の記事で紹介したクーヨン2019年10月号はこちら↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、お会いしましょう!!
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