【コロナウイルス全国一斉休校】発達障害のある子のための視覚支援まとめ

こんにちは。「おうちモンテで療育.com」のりっきー(@KodomoOtona58)です。

コロナウイルスの影響でとうとう全国の小中高校・特別支援学校等が一斉休校になりましたね…

我が家の長男の小学校ももちろん休校、そして学童保育も閉鎖となってしまい、完全ワンオペのワーママとしては史上最大のピンチを迎えております。

ただでさえ大変な状況の中、発達障害・自閉症をはじめとした障害を持つお子さんがいらっしゃる家庭では、急な予定変更にパニックになったり、落ち着かなくなっているケースもたくさんあるかと思います。

我が子も1日先の予定がどんどん変わる日々に、いつもと違った雰囲気を察知して、何度も何度も予定を確認して落ち着かない様子です。

今回の記事では、このような非常時に特に有効と思われる視覚支援について、現状りっきーが知る限りの情報をお伝えしていきたいと思います。
(随時追記予定です)

「視覚支援」とは
絵や写真、文字などの視覚情報を使って、目で見てわかりやすい形で示すことで、対象者の理解を深め、行動できるようになることを目的とした支援。

予定変更を見える形で伝える3つの方法

視覚支援のツールはいろいろありますが、手書き・カードを使う・アプリを使う3つに分けて紹介していきます。
ちなみに我が家では非常時だけではなく、3年前から視覚支援を日常に取り入れて生活することで落ち着いた暮らしができています。

りっきー
これを機に是非、お子さんに合うものを日常的に取り入れてみてくださいね!

おめめどうのカレンダーを活用

手書きで行う方法としておすすめなのは、自閉症の息子さんを持つ奥平綾子氏が運営している視覚支援グッズを取り扱う(株)おめめどうという会社から出ているカレンダーを使った支援方法です。

特徴は、七曜式ではなく、横軸で1ヶ月が見られる巻物カレンダーになっているところです。横軸だとつながっているので、過去・現在・未来・日にちの移り変わりがひと目でよく分かります。七曜式の「週が切り替わる概念」は、発達障害のあるお子さんにとっては、私たちが思う以上に理解がしにくいものなのです。

我が家は巻物カレンダーと七曜式の両方を壁に貼って予定を書いていますが、長男は決まって巻物カレンダーで確認し、月の終わりが近付くと「翌月分を用意してほしい」と自分から言ってくるようになりました。
予定が変わったときは、本人に伝えた上で修正します。
最初は取り消し線を引くなど「予定が変わった」ことがわかる形で修正してあげる方がわかりやすいかもしれません。
月の変わり目は我が家では下記の写真のようにつなげて掲示しています。


カレンダーの商品一覧はおめめどうの公式サイトから見ることができて、そのまま購入も可能です。
いろいろな大きさや規格がありますので、お子様の年齢や好みに合ったものをお選びください。
視覚支援に関する同社主催のセミナー情報や、購入者のコメントなどを発信しているおめめどうのFacebookはこちら

ドロップレットの絵カードを活用

絵カードは様々なものが出ていますが、スケジュール用としては、カスタマイズでき、かつ絵が過度に抽象化されていないドロップレットの絵カードをオススメします。

支援現場でも使われているところが多く、「あ、この絵見たことある!」と思われる方も多いのではないでしょうか?

外出先のコミュニケーションはもちろん、小さめに作って、カレンダーやホワイトボードに貼って予定を示したり、変更を伝えたりと、活用場面がとても多いアイテムです。

<週間スケジュールに使用>
普段の予定

今回の予定変更後

他にもメモに貼って持ち歩き、出先で予定の前に見せたりして活用することもできますね。

初めて美容室で髪を切った時の手順メモに貼り付けてみたところ、メモを見返した長男が、「ちょっきんします。4番でおしまい。」と話していて、苦手な散髪でも見通しをもって最後まで切ることができました。

ドロップレットの書籍「視覚シンボルでコミュニケーション」「視覚シンボルでコミュニケーション(おかわり2)」は、それぞれ1000種類のシンボルデータが収録されたCDーROM付きで、印刷して絵カードにしたり、スマホにデータを保存して外出先で初めての場所に入るときや困ったときにサッと見せたりと、我が家でも大活躍です。

今すぐ使いたい人向け!アプリを活用

パソコンで印刷したりすることなく、スマホやiPad内で完結させたい方は、アプリがオススメです。

今回紹介するアプリは3つ。2・3はドロップレットの絵カードと同じイラストが使われています。下記で紹介したアプリ以外にもたくさん視覚支援アプリがリリースされていますので必要に応じてチェックしてみてください。

①えこみゅ
大手療育LITALICOさん提供の気持ちを伝えるカードアプリ。日常で使える200種類のカードに音声がついていて、オリジナルカードも作成可能。

えこみゅ

えこみゅ

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②視覚支援シンボル「さがすんです」
ネット上で公開されている視覚支援等のシンボルをフォルダに保存して管理できるアプリ。KeyNoteやPowerPointでカードや教材を作る時に簡単に編集ができます。

視覚支援シンボル「さがすんです。」

視覚支援シンボル「さがすんです。」

Kazuhisa Yamamoto無料posted withアプリーチ

③ドロップキット「つくるんです」
ドロップシンボルとスマホ内の写真を組み合わせて新たなシンボルを作成可能。オリジナルのシンボルを作成したい人向け。

ドロップキット「つくるんです。」

ドロップキット「つくるんです。」

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細かな変更点や理由を伝えるには

予定の変更理由や1日ごとの細かい変更点などを口頭で伝えられても、一度で理解が難しかったり、不安が強く何度も確かめたくなる場合も多いかと思います。そんな時はメモを使ってお子さんに「見せて伝える」方法がオススメです。

この方法のメリットは主に2つあります。
1つ目は、書いたメモをお子さんのポケットやカバンなどに入れて持たせて、「不安になったら見てね」と伝えることで、本人が何度も見返すことができることです。

2つ目は、予定変更で預け先が変わった場合などに、お願いする大人の方にメモのコピーを渡しておくことで、本人に合った支援がしやすくなることです。

おめめどうのメモを活用

我が家では前述した(株)おめめどうさんの視覚支援メモを愛用しています。

今回のコロナウイルスの影響による休校関連では、予定の変更とその理由がスムーズに伝わるように下記のようなメモを使用して長男に話をしました。

休校の理由を説明するためのどうしてメモです。線の上に伝えたい内容を、線の下に理由を書きます。

変更になった予定を説明するためのよていメモです。時計の絵に針を書き、右側に予定の詳細を書いて時間の流れをわかりやすく示します。

「なぜ学校が休みになるのか」
「予定が変わって1日をどんな風に過ごすのか」
がわかることで、長男はいつもよりはソワソワしているものの、格段に落ち着きを取り戻しています。

今回の件ではお友達の家でしばらく過ごす時や、デイサービスのお迎え時間が変わる時の説明に使いました。

ちなみに、今回のような非常時だけではなく、普段も下記の画像のような形でメモを活用しています。

注射をなぜしないといけないか説明するためのどうしてメモです。線の上に伝えたい内容を、線の下に理由を書きます。


行事があるときなどに、何か物事を詳しく説明したいときに使う4コマメモです。

メモの商品一覧はおめめどうの公式サイトから見ることができて、そのまま購入も可能です。

本人が気持ちを相手に伝えるための支援

絵カードを自分で作るのは大変だけど、持ち歩けるような物を必要とされている方には市販されている「発達支援カード」を購入するのもオススメです。

本屋やネットで購入できる絵カード

発達っ子は会話の中でも特に、「気持ち」を伝えることが苦手な場合が多いです。
今回紹介するカードは、悲しい・怒っている・さみしい・心配など、感情のバリエーションがたくさんあるだけでなく、さみしい・とてもさみしいなど、強弱の異なる同じ感情が裏表で書かれていて、使う子どもも渡された大人も理解しやすいところがとても素晴らしいです!

りっきー
細かいところに手が届くとはこのこと!

我が子も多分にもれず、特に嫌な気持ちの時の細かい表現が苦手です。休校に関するお話をしているときに、長男は「とてもしんぱい」のカードを手渡してくれました。
詳しく聞いてみたところ、休校期間の後、予定通りにまた学校が始まるかどうか心配しているようでした。
絵カードというヒントがあることで、うまく表現できない嫌な気持ちを的確な言葉で言語化でき、本人も少しほっとした様子を見せていました。

このカードは現在6種類発売されていますが、特にこの④気持ちのカードは、言葉でのやりとりは比較的スムーズでも、感情表現に課題がある段階のお子さんにはぴったりのカードです。

その他、慣れない預け先などに行ったときに言葉が出てこない。困っても助けを求められないという場合も想定できます。その場合、⑤コミュニケーションのカードが役に立ちそうです。

その他の緊急時のお役立ち情報

※こちらは新たなお役立ち情報が出てきたら随時追加していきます!

大手療育のLITALICOさんが素晴らしい取り組みをされています。
下記ニュース記事をご覧ください。

新型コロナウイルス、情報が届きにくい方(子ども・外国語話者・視覚聴覚障害等)のサポート・不安のケア
クレジットと元URLを記載することで転載・シェア可能とのことでこちらのブログにも掲載させていただきます。

記事内にあるご自宅やオフィス、店舗等で使用できる掲示資料のダウンロード先も記載しておきます。
手の洗い方や消毒のことなどが載っています。イラストでわかりやすく表示されていますので、ご家族で見るのにぴったりです!

<ダウンロードURL>
https://drive.google.com/drive/folders/1wfd-jINW4F2zmEVKyzw4iKl7FEWWqF5Q?usp=sharing

また、東京都障害者IT地域支援センターという機関が公開しているページも紹介しておきます。記事内で紹介したアプリは、こちらにも掲載されています。
「iPhone・iPad用・障害のある人に便利なアプリ一覧」

どうかこのような情報が必要な方に届きますように!
皆さん、この非常事態をなんとか力を出し合って乗り越えていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、お会いしましょう!

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ABOUTこの記事をかいた人

プラモンひらめきLabo主宰。 保育士、モンテッソーリ幼児教室勤務、発達っ子の子育て中。 発達障害や、障害児教育から始まったモンテッソーリ教育など、 主に「発達」や「おうちモンテ」についての情報を発信、オンライン講座を開講しています。 趣味は読書と旅行。学生時代、地球一周経験あり。47都道府県制覇!