おうちでモンテッソーリ教育を実践するための5つのヒント

こんにちは。
『おうちモンテで療育.com』の管理人りっきー(@KodomoOtona58)です。

将棋の藤井聡太さんが幼少期に受けていたことで一気に有名になった「モンテッソーリ教育」。

興味もあるし気になるけれど・・・

りっきー
近所にモンテッソーリ教育を受けられる幼稚園や保育園、教室がない!!

という方もたくさんいらっしゃると思います。


でも大丈夫!

モンテッソーリ教育は専門機関でないと受けられないものではありません。

むしろ、モンテッソーリメソッドでは、おうちでだからこそできることがたくさんあります!


この記事では、「おうちモンテ」を実践するための5つのヒントをお伝えします。

モンテッソーリ教育=教具ではない

「モンテッソーリ教育」と聞いて、整然と並んだ美しい教具を思い浮かべる方も多いかもしれませんね。
でも、モンテッソーリ教育が大事にしているのは、教具を使った活動そのものではありません。

大人が子どもをどのような眼で捉え、どのような環境を用意してあげられるかが大事なポイントです。
教具がなくても、身の回りにあるものや、お母さんの手作りで十分に「おうちモンテ」を楽しむことができますよ。

大人が子どもをどう見るか

教育といえば、日本では特に「大人が子どもに教えるもの」という考え方がまだまだ浸透しています。

でも、本当にそうなのでしょうか?
子どもは何もできないから、大人が教えてあげないといけない、というのは思い込みだとモンテッソーリは考えました。


身の回りのことにチャレンジしようとしたときに子どもの目線で周りを見渡すとどうでしょう?
身近にあるものはほとんどすべて、大人の身体のサイズに合わせたものばかり。

たとえば、のどが渇いてお茶を注ごうとしても冷蔵庫にある大きなサイズのピッチャーでは重すぎて、大きすぎてこぼしてしまうこともありますよね。

これは子どもに能力がないからできないのではなく、

  • 使う道具が子どもサイズになっていない
  • やり方がわからない

からできないだけなのです。

子ども自身の中にはその時持つ発達の課題をやり遂げようとする「自己教育力」が生まれながらに備わっていると言われています。


子どもがパズルをするとき、完成したのにまたバラバラにして、何度も何度も繰り返しピースをはめるのに夢中になっているとします。

なぜ同じことを何度も何度も繰り返しやろうとするのか、疑問に思ったことはありませんか。
それは子どもにとっての目的はパズルを完成させることではなく、そのときの動作そのものを獲得することだからです。


大人の場合は完成が目的なので、できあがったらもう崩すことはありませんよね。
でも、子どもにとっては「ピースがかちっとはまる」動作そのものが目的なのです。
指先を使って細かい動きをすることを習得するために、何度も何度も繰り返しているのです。

このような繰り返しの動作を通して、子どもはその時の発達課題を達成すると、また次の課題へと向かっていきます。

「もうできあがったからいいでしょ!」ではなく、大人がそのような見方をするだけで、子どもの姿は今までと違って見えますね。

環境設定が大事


子どものやりたいことを存分に経験させてあげるためにはどうすればいいの?

ポイントは環境設定です。

先ほどの「お茶を注ぐ」おしごとを例にあげると・・・

  • 子どもの手に合った小さいサイズのピッチャーを用意する
  • 注ぎ方をゆっくり分析して示す

という2つの工夫をするだけで、子どもができるようになるチャンスは格段に増えます。

ちなみに我が家ではこのような子どもでも持てる大きさのピッチャーを用意して冷蔵庫の一番下の段(野菜室)の取り出しやすい位置に常備しています。

子どもサイズのピッチャー

こぼしたときに自分で拭けるように、子どもサイズに加工した布巾も近くにありますので、息子たちは大人の手を借りることなく、いつでも好きなときに自分たちの力でお茶を入れて飲むことができます。

子どもサイズの布巾

乳幼児期(0~6歳)の子どもは、一生の中で一番身の回りの環境を吸収していく力を持っています。
人生で一番たくさんのことを学んでいくこの時期は、良いことだけでなく悪いことも身の回りにあれば区別なく吸収していくことになりますので、「ダメ」と禁止をするのではなく「やってほしい行動」を親が模範として見せてあげることが一番です。

モンテッソーリ教育では、子どもの発達に合った環境を準備し、やり方を見せて示すまでは大人が積極的に関わりますが、子どもが実際に行動を始めると、大人はそこから特別な介入や口出しはせず見守るという姿勢をとります。

子どもたちが自分たちの持っている力でやり遂げること、そしてそれを何度も繰り返すことが「できた!」という満足感や、自己肯定感を育むことにつながっていくのです。

オーダーメイドで子どもが伸びる

おうちモンテの最大の利点は「我が子に合わせたオーダーメイドのかかわりができること」です。
これだけはどんな素晴らしい教育機関にも叶いません。

もちろん、集団生活の場においても、モンテッソーリ教育は「個」の育ちを大事にしています。
でも幼少期、子どもが一番リラックスして長い時間を過ごす家庭において、さらに発達の後押しをすることができたら素晴らしいですよね。

子どもの発達課題を知り、おうちでしかできない「おうちモンテ」の取り組みをまず始めてみましょう。

子どもの記憶の仕方は0~3歳と3~6歳で大きく異なる

6歳までの乳幼児期は、人格形成において最も重要な時期です。

その中でもモンテッソーリは乳幼児期前期(0~3歳)と乳幼児期後期(3~6歳)では子どもの成長の様子(記憶のメカニズム)が大きく変わると述べています。

0~3歳までの時期の子どもたちは、まさにスポンジが水を吸収するごとく、身の回りにあるものを無意識にどんどん吸収していきます。
教えなくても母国語を覚え、3歳になる頃には会話ができるようになるのもこの時期だからこそです。

ただ、善悪の判断がまだつきませんので、良いことだけではなく、悪いことも吸収してしまいます。
身の回りの人の言葉遣いや仕草をマネする子どもに「迂闊なことはできないわ」とヒヤッとした経験がある方もいるかもしれませんね。
私たち大人はこの時期の子どもを取り巻く環境により一層気を配る必要があります。


そして、3歳前後を境に、無意識に吸収していた記憶の方法から、徐々に意識的記憶へと移行していきます。
3歳までに無意識に無秩序に吸収していったものを、意識的に分類したり整理していく力がついていくのです。

この時期に、色分けをしたり、順番に並べたり、同じものを集めたりできるようになるのは、この意識的記憶の力が働いてきたというあらわれでもあります。

敏感期を捉える眼を持とう

モンテッソーリ教育で有名な言葉に「敏感期」という言葉があります。

この言葉そのものはモンテッソーリが考えたものではなく、オランダの生物学者ド・フリースが産まれたばかりの青虫の様子から発見したものです。

産まれたての青虫はまだ顎の力が弱く、やわらかい葉っぱしか食べることができません。
そしてこの時期の青虫には光に対する感受性の高さがあるので、太陽の光の方向へ向かって進んでいく本能を持っています。

本能に基づいて進んだ方向は枝の先、青虫の食べられるやわらかい葉っぱがあるところなのです。
この光に対する感受性は、顎が強くなって堅い葉っぱを食べられる頃には消えていきます。


この青虫の例のように、生物には生きていくために必要な能力を獲得するためにあるものに特別敏感になる時期があります。
モンテッソーリはこの時期が人間にも同じようにあると考え、「敏感期」と呼んだのです。


では、人間の子どもではどんな敏感期があるのでしょうか?

赤ちゃんはお座りが安定し、両手が自由に使えるようになると、ハイハイで移動しては家中の引き出しという引き出しをあけて中の物をどんどん引っ張り出す時期があります。

大人からすると、「もういたずらばっかりして!」と思うこの行動ですが、子どもはいたずらをしているつもりは全くありません。

この時期の課題である肩から下を使う大きな運動(粗大運動)を、引っ張り出すという動作を通じて繰り返しているに過ぎないのです。
できるようになった動作をうまくできるように繰り返しやりたいという抗いがたい衝動が起こる「運動の敏感期」なのです。

目と手を協応させて動かすことを通して、まさに脳細胞が活性化している最中だと知ると、今までいたずらと思っていた子どもたちの行動を少しおおらかな眼で見ることができそう!?

モンテッソーリ流お手伝いのすすめ

このような「運動の敏感期」にある子どもたちにぴったりな「おうちモンテ」の取り組みが家事です!

現代はボタン一つで何でもできてしまう時代。家事に手をかける機会は減っています。


でも、今こそ昔ながらの家事に親子で取り組むことをりっきーはオススメしたいです!

りっきー
子どもたちの生活力もぐぐ~っとアップしますよ♪

子どもは家事を家事と思わない

私たち大人は家事に対して「面倒くさい」「できれば機械に頼りたい」「誰かやってくれないかな~」と思ってしまうことも多々ありますよね。

でも模倣期と呼ばれる時期にある子どもたちにとって、実は家事はとっても魅力的なんです!

お母さんがやってるお料理、お父さんがやっているお掃除を「ぼく(わたし)もやりたい!」という気持ちであふれているのです。

ついつい危ないから、余計に散らかるからと「あっちで遊んでなさい」と敬遠してしまいがちな子どもの家事ですが、

それは何とももったいないです!

家事を家事と思っていない今のうちに楽しくマスターしてもらうといいことだらけです!

  • 生活力がつく
  • 大人になってパートナーと自然に分担ができる
  • 手先が器用になる
  • (おまけ)一人でできるようになったらお母さんお父さんも楽!
りっきー
うちもやってみたいけど、何から始めればいいの?

お掃除で粗大運動

最近の子どもたちは小学校で雑巾がけや机拭きがうまくできない子が増えていると言われています。

雑巾がけに関しては、和式トイレで用を足したり、しゃがむ姿勢をする機会が減ったことで、しゃがんだまま進むことが難しいことがあげられます。

また、雑巾がけもそうですが、机拭きに関しても布巾がうまく絞れない子が多いそうです。

<机拭きのポイント>
①子どもサイズの雑巾や布巾を用意する
大人と同じサイズの雑巾・布巾をボトボトにならずにしぼるのは子どもには難しいです。
二つ折りしたときに広げた子どもの手と同じぐらいのサイズだと扱いやすいです。

②絞り方を見せて示す
最初から逆手にしてねじって絞る方法は、子どもの年齢や発達段階によっては難しいです。
まずは順手でぎゅっとしぼる→手首のねじりをしっかり使える様子が見られたら大人と同じ逆手の絞り方を見せて示しましょう。
順手の絞り方も難しい場合は、食器洗い用のスポンジをカットして小さくしたものを用意し、ぎゅっと握る絞り方からスタートしてみましょう!

③拭き方を動作を分析してゆっくり見せる
大人が拭くのと同じ速度で見せると子どもには理解できません。
ちょっとゆっくりすぎるかなというぐらい(7~8倍)の速さでやって見せると良いです。

雑巾がけ・机拭きはあくまで一例です。
窓ふき、デッキブラシでベランダ掃除をする、ほうきとちりとりでゴミを集める、上履きを洗う、など、肩関節から手首までを大きく動かす「粗大運動」のできるお掃除は他にもたくさんあります。

ベランダ掃除

お料理で微細運動

もう一つのオススメはお料理です。

お料理には腕から指先までを使う微細運動と呼ばれる運動がたくさん含まれています。

たとえば、レタス・キャベツをちぎる、トウモロコシの皮をはぐ、玉ねぎの皮をむく、枝豆をサヤから出す、お玉でスープをかき混ぜる、卵を割る、野菜を切るなどです。

写真は我が家でのお料理の取り組み写真の一例です。

コーヒー豆を挽く

野菜の型抜き

包丁で切る

卵を割る

不器用だった長男、今では卵を割るのもお手の物!
次男がそのたまごをフライパンに流しいれてくれて、私は「巻く」作業をするだけで卵焼きが出来上がります♪
あと2年もすれば、私は食べる専門でいけるかも!とひそかに期待しています(笑)

「おうちモンテ」をするなら、この本をチェック!

一人でできた!を助けるおうちでモンテッソーリ子育て

吉祥寺で子どもの家を主宰する百枝義雄先生の著書です。
りっきーも一度講演を聞きに行ったことがありますが、専門的な話もとてもわかりやすくユーモアたっぷりに話してくださる素敵な先生です。

この本では、モンテッソーリ教育や子どもの発達についての基本的な内容はもちろん、おうちでモンテッソーリを実践するためのヒントがたくさん掲載されています。

個人的には、それぞれの日常生活のおしごとが子どもの発達と照らし合わせて、どんな狙いがあって具体的にどこをポイントとすればいいのか、が書かれているところが素晴らしいと思います。

モンテッソーリ教育で子どもの本当の力を引き出す!

文庫でありながらこの充実した内容とクオリティ!
700円ちょっとで買えるということも考えると、コスパ抜群な1冊です。

モンテッソーリ教育関連の本はたくさん読んできましたが、ここまでポイントをおさえて簡潔にまとめてある本はなかなかお目にかからないと思います。

すでに子育て中の方だけでなく、これから出産を控える妊婦さんにもぜひ読んでもらいたい!
教育について考える際の参考になること間違いなしです。

論理的で納得感が高い内容になっているので、パパにもおすすめです!

おうちでできるモンテッソーリの子育て

イヤイヤ期について、年齢別の環境設定のポイントなど、モンテッソーリ教育の第一人者の方たちによるコラム形式の1冊です。

イラストや写真が多く使われていて、初めてモンテッソーリを知る人でもとっつきやすくオススメです。

この記事でも取り上げた環境設定についての内容もたくさん含まれているので「おうちモンテ」をさぁ始めよう!何からしたらいいの?というときに参考になります。

 

自立を助けること=モンテッソーリ教育

「自立した大人になってほしい」

親ならお子さんに対してこのように思う人がほとんどだと思います。

そして「教育を通して自立した大人を目指す」と言われたら、「え、教育って文字とか数字とか専門的なお勉強のことじゃないの!?」という意見もあるかもしれません。

でも、どんな専門性を持って勉強する場合でも、まず根っこの部分で大事になってくるのは「自分でできた!」「ぼく(わたし)はできるんだ!」という自分を肯定できる気持ちだと思います。

たとえどんなに小さなことだったとしても、自分でやり遂げた経験の積み重ねは自信につながっていきます。

それは、我が家でモンテッソーリの実践を数年積み重ねてきたりっきーが、子どもたちを見ていてヒシヒシと感じている事実です。

りっきー
我が子たち、家事をするときめちゃくちゃイキイキしてます!

自信を持つことでさらなる挑戦意欲がわいて、物事の大成へのパワーとなっていくのではないでしょうか。

教具がなくても「おうちモンテ」ができる!
モンテッソーリ教育=自立を助ける環境設定

ということがこの記事を通して少しでも伝わっていたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!


発達障害の療育にも「おうちモンテ」!なぜ?その理由はこちら↓

発達障害の家庭療育には「モンテッソーリ教育」が最強!

2019年7月7日

 

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ABOUTこの記事をかいた人

プラモンひらめきLabo主宰。 保育士、モンテッソーリ幼児教室勤務、発達っ子の子育て中。 発達障害や、障害児教育から始まったモンテッソーリ教育など、 主に「発達」や「おうちモンテ」についての情報を発信、オンライン講座を開講しています。 趣味は読書と旅行。学生時代、地球一周経験あり。47都道府県制覇!