こんにちは。
『おうちモンテで療育.com』の管理人りっきー(@KodomoOtona58)です。
- お子さんが発達障害と診断された
- 診断はついてないけど発達が遅れているように感じる
お子さんの発達でお悩みのお母さん・お父さんの中にはそのように思って、療育先を探される方も多いのではないでしょうか?
私も一母親として、息子の発達に悩んだとき、まずそうしました。
そして途方にくれました。
今の時代、療育機関は山のようにあります。
でも、専門知識のない保護者が、その無数の選択肢の中から選ぶのはとても大変・・・
我が家の暮らす自治体周辺では、療育機関はホームページなどが整っていない施設も多く、見てすぐに内容がわかるのはホームページがある施設に限られていました。自治体で無料配布している冊子からしか情報が取れない施設も多く、非常に困った経験があります。
一体どんな基準でどのように選べばいいの!?
この記事では公的機関・民間・通信教育の3つの分類から、療育機関の特徴や違いについてりっきーの体験に基づいてお伝えしていきます!
(※自治体により違いがあることから、療育機関利用前には自治体で福祉サービスを管轄している課にてご確認のうえ、手続き等を進めてくださいね!)
Contents
発達障害の療育を受けられる場所はどんなところがある?
「療育」と聞いてどんな内容や場所を思い浮かべるでしょうか。
発達障害の診断を受けるお子さんは増加の一途をたどり、現在では療育を受けられる支援機関も増加し続けています。
お子さんに合った支援を提供してくれる場所を選ぶために、まずはどんな機関が療育を提供しているのか見てみましょう!
療育(発達支援)とは、障害のあるお子さまやその可能性のあるお子さまに対し、個々の発達の状態や障害特性に応じて、今の困りごとの解決と、将来の自立と社会参加を目指し支援をすることです。「療育」という言葉はもともと身体障害のある子どもへの治療と教育を合わせたアプローチを表す用語として使われていましたが、今は障害のある子どもの発達を支援する働きかけの総称として使われることが多いです。なお、「発達支援」という言葉もほぼ同義語として使われています。
(引用)LITALICOジュニア
療育の選択肢は意外とたくさんある
「療育」という名目で発達支援を提供している機関・サービスとしては、大きく分けて3つあげられます。
- 公的機関
自治体が管轄している療育センターや療育園などの通園施設です。自治体によって内容にはかなりバラつきがあります。 - 民間の事業所・教室
民間の法人などが運営している療育機関です。上の項目にもある「通所受給者証」という証書を使って通うことのできる事業所が多く、療育と言われると多くはこのタイプとなります。受給者証を使用した場合、所得制限はありますが、利用者は月に一定の額を支払うことで定められた上限日数まで療育機関を利用することが可能です。
これ以外に、自費で通うことのできる教室や個人で活動する専門職に頼ってサポートを受けるという選択肢もあります。 - 通信教育
ここ最近は「療育」をうたっている通信教育も増えています。全て自費での利用になります。通所の必要がないため、自宅にいながら専門家のサポートを受けたい場合、保護者の都合により送迎などが難しい場合にも利用可能です。
児童発達支援、放課後等デイサービスって何?
児童福祉法による障害児を対象としたサービスとは「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」の2つがあります。これらは自治体の福祉課で「通所受給者証」を発行してもらい受けることができるようになります。
- 児童発達支援
6歳以下の未就学児童(小学校入学前)が使用できる施設 - 放課後等デイサービス
6歳から18歳までの障害のある就学児童(小学生・中学生・高校生)が学校の授業終了後や長期休暇中に通うことのできる施設
事業所には「児童発達支援」「放課後等デイサービス」のどちらか一方だけ提供している施設と、両方を提供している施設があるので、ご利用前に確認のうえお問合せ・申し込みをする必要があります。
りっきー家の長男は現在、児童発達支援と放課後等デイサービスの両方を提供している運動療育の施設を1箇所、放課後等デイサービスのみを提供している施設(学習支援と預かり型)を2箇所の計3箇所を利用中です。
ちなみに全て民間の事業所です!
1箇所目は4歳から利用している施設なので、就学時も親子ともに安心感がありました。
診断がなくても療育は受けられる
「診断がないと療育って受けられないんじゃないの!?」と思う方もいらっしゃるかと思います。
結論から言うと、診断がなくても療育は受けられます!!
自費はもちろんのこと、「通所受給者証」を使ったサービスも同様です。
「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」の施設を利用したい場合は、自治体の福祉課や子育て支援課など、発達相談を管轄している窓口で相談し、申請することができます。
受給者証の申請について詳しく知りたい方はこちら
発達障害の療育 市町村の公的機関で受けられるサポートとは?
お住まいの市町村の制度を確認しよう
すでに相談済みの場合、市役所・区役所の乳幼児健診などを管轄している保健センターの担当保健師さんから子ども相談所、発達障害者支援センターなどへ連携が行われ、発達検査等を経て通所の可否が決定される場合が多いです。相談がこれからという方は初回相談時に療育を希望している旨を伝え、どのような流れで利用になるか確認しておくといいかと思います。
公的機関の療育は、保護者の心情としてはやはり安心感があるかと思います。担当者がその地域の全体的な情報を把握されているため、就学など先の情報を得やすいのもメリットです。
デメリットとしては、待機している人が多くなかなか順番が回ってこなかったり、回数制限があることです。診断の有無に関わらず利用はできますが、施設の運営状況により診断がある場合の方が優先される可能性もあります。
お住まいの自治体の制度を確認するためには、自治体のホームページからか、「〇〇市 発達障害 相談」などのキーワードで一度検索してみてください。
受給者証制度を利用する
自治体の福祉課に申請して発行される「通所受給者証」という証書を使って通うことのできるサービスがメインです。
通園の頻度は毎日~月1回程度まで、お子さんの年齢や障害の程度に応じて様々です。
受給者証を使った福祉サービスには、通園以外にも専門職が自宅訪問をしてくれたり、地域の園・事業所・学校などに訪問支援という形で定期的に巡回のような形で訪問してくれるタイプの支援もあります。
子ども医療費制度を利用する
受給者証を利用するサービス以外に、療育園併設の診療所所属の専門職(作業療法士・言語聴覚士など)から、医療の一環として予約制で受けられる療育もあります。我が家は年中で受給者証を使って、療育園の並行通園制度を利用したのですが、そちらが終了した後年長の1年間は療育園の診療所の定期診察と合わせて、OT(作業療法士)さんのサポートを月1回受けていました。子ども医療費制度を利用できるので、1回500円など自治体で決められた低単価で受けられるのがメリットです。
親子通園か預かり型か
公的機関の通所タイプの場合、未就学児という低年齢への療育であることもあり、親子で通園がメインになってきます。
りっきーの居住する自治体では、毎日・週2・週1・月2の4クラスがあり、発達の遅れの程度などにより所属クラスが決まっていましたが、毎日通園以外の3クラスは全て親子通園でした。
我が家は週1の並行通園(普段は保育園・決まった曜日の2時間のみ療育園へ)でしたが、下の子の育休中でたまたま仕事をしていないタイミングだったため、下の子を一時保育や実家に預けながら1年間何とか通園ができました。
発達障害の療育 民間の療育で受けられるサポートとは?
受給者証を使える民間療育機関は急増している
民間の事業所や教室では、たとえば運動・アート・英語・料理・プログラミングなど習い事のような要素を取り入れていたりするところもあり、公的機関にはない柔軟なプログラムが魅力です。
特に小学校入学以降はお子さんの興味に応じて、選ぶことができると得意を伸ばすのに役立つかもしれません。特性などから通常の習い事の教室で過ごすことが難しい場合は、療育でこのような支援が受けられると、親子ともにとてもありがたいです!
しかし、法律の基準は満たしていても支援員の技量に大きく幅があったりする場合もあるので、保護者がしっかりと内容を見極めることが大切になってきます。
我が家の息子は現在小学生ですが、体操などの運動を取り入れた療育と、学習支援に力を入れている療育、習い事的要素はないものの学齢期の性教育などに力を入れている療育、の3箇所にお世話になっています。この3箇所を決めるまでに10箇所ほど見学(問い合わせだけならもっと)に行って吟味しました!
児童発達支援は預かり型か短時間の親子通園がメイン
児童発達支援は未就学児(小学校入学前の6歳まで)を対象としています。
特に幼稚園入園前など年齢が小さい場合はほとんどが親子通園になるかと思います。
幼稚園年少以降の年齢になると、短時間の預かり型の選択肢も増えてきます。
我が家は保育園在籍時、2箇所の運動療育に通っていましたが、1箇所は2時間預かり型、もう1箇所は40分の個人指導で親子通園でした。このように、たとえ同じ運動療育でも事業所の方針により通所の方法などは異なりますので、見学時などに要確認です!
放課後等デイサービスは預かり型か教育型がメイン
放課後等デイサービスは小学校入学後~18歳までが対象となります。基本的には自宅や学校などにお迎えの車が来たり、保護者が事業所へ送迎し、本人が単独で通所するタイプがメインになります。
小学校の学童に近い感覚で居場所を提供する形の預かり型か、学習支援などの習い事的要素の強い教育型の2つが多く、特色は実に様々です。
是非お子さんと一緒に見学に行き、どのように過ごすのか体験して選ばれることをおすすめします!
発達障害の療育 民間の教室(自費)で受けられるサポートとは?
受給者証を使った療育は待機も
受給者証を利用した療育は、価格面では大変ありがたいのですが、反面人気の事業所では待機が発生していることも珍しくありません。
現に我が家は大手の療育を利用するまでに1年以上待機したことがあります。お子さんの成長は待ったなしですので、その場合他の選択肢を検討してもよいかもしれません。
時間を有効活用するなら自費の選択肢もあり
待機がある場合などは受給者証を利用せず、自費で発達支援をする教室や個人の専門職のサポートを受けることも可能です。費用面では負担は大きくなりますが、自費の療育の場合、上限日数や待機などの制限なく好きな時に好きなだけ利用できるというメリットもあります。
受給者証を利用できるかどうかでサービスの質が決まるということはりっきーの経験上ほとんどなく、各事業所や教室によって千差万別です。
百聞は一見に如かず!まずは問い合わせて見学に行ってみましょう。
幼児教室、フリーのSTなど多様な選択肢
自費の教室は様々な特色があります。
たとえば、発達障害児の受け入れをうたっている幼児教室、ビジョントレーニングの教室、自宅訪問型のST(言語聴覚士)やOT(作業療法士)による個人指導などです。
一概には言えませんが、大手の幼児教室が発達障害児向けクラスを開いているか、療育機関で働いていた人が独立してフリーになって活動されているパターンが割と多いように感じます。
たとえば、療育大手のLITALICOでは、自費のプログラミング教室を開講されています↓
発達障害の療育 通信教育で受けられるサポートとは?
発達障害専門療育って何をするの?
最近では、通信教育で療育を受けられるサービスも展開されています。
内容も全て保護者が把握しながら進められるところがメリットです。
デメリットとしては、継続して取り組むにはある程度の根気が必要でなため保護者に負担がいきがちなところ、費用も福祉サービスを使うより高額なものが多く、金銭的負担が大きくなるところです。
<発達障害専門とうたっている通信教育の例>
(検索で上位に出てくる一例です)
一般的な通信教育を活用するのもアリ
発達障害専門ではないものの、使い方によっては一般的な通信教材でも十分に学習支援の役割を果たすこともあるかと思います。
最近は紙ベースではなく、タブレットなどを使ったオンライン教材が増えているため、書字などのアウトプットが苦手な発達っ子が力を発揮しやすい場合もあるからです。
たとえば、通信教育すららの場合、学年にとらわれないスタイルで無学年方式と呼ばれており、一人ひとりの学習進度やつまづきに合わせて選ぶことができ、困ったときのサポートも充実しているようです。
福祉サービスでは支援計画書などによってでーダーメイドで行われる療育ですが、この通信教材の場合もそれに近しい形で学習設計などをしてもらえそうですね!
また、こどもちゃれんじや進研ゼミで有名なベネッセの通信教育。
決して回し者ではありませんが(笑)、個人的にはとってもオススメです。
こちらは発達障害についての特記は特にありませんが、実はお子さんの学年以外の教材や複数学年の教材を同時に送ってもらうことも可能なんです。なので、お子さんの様子に合わせてチョイスができるのです!
我が家では長男0歳の時から継続してお世話になっていますが、目から入る情報に強い長男にとってはこれが大ハマりでした。
DVDに出てくる内容が副教材やテキストで補完されていたりするため、テキストだけでは内容が入りにくい長男でも、この連動性によって様々なことに興味を持つことができました。
たとえば、年長時に体の仕組みについての内容が取り上げられていたときは、DVDで歌を覚え、副教材の体のしくみポスターを自分の体にぴったり合わせて場所を確認していた長男。
何と、食道・大腸・肛門など消化器官の名前と場所をあっというまに覚えてしまいました!
体を動かしながら歌を歌って覚えた体験は1年以上たった今でも忘れることはないようで、しっかり定着しています。
紙の教材だけでなく、映像や歌など具体的に理解できる工夫がある教材を選ぶことで、得意な部分をうまく生かして伸ばしてあげられるのがメリットだとりっきーは感じています。
お子さんに合う療育選びはまず「知る」ことから!
ここまでいろいろな種類の療育について書いてきました。
お子さんに合う「療育」を選択するのに大切なことは、まず多様な選択肢を「知る」ということです。それには「発達障害専門」とうたわれていない一般的な学習支援や習い事なども含まれます。
使い方や利用の仕方次第で、お子さんの得意の芽を見つけて伸ばしてあげられるかもしれません。そして、少し苦手なことも楽しみながらブラッシュアップしてあげられるかもしれません。
私もそうでしたが、お子さんの発達に悩みを抱えていると、「何とかしてあげなきゃ!」と思うあまり、苦手なことを何とかできるようにしようと、少し熱が入りすぎてしまうこともあります。
でも、どんな子にも必ず伸びる力はあり、必ずその子のペースで発達していきます。
それが本当に子どもにとっては大事なことだなぁと思うのです。私がおうちモンテを始めとする療育を息子とともに始めてから、一番実感していることです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
またお会いしましょう。
発達障害の療育には「おうちモンテ」もオススメ!