モンテッソーリ的おすすめ絵本10選

こんにちは。
「おうちモンテで療育.com」のりっきー(@KodomoOtona58)です。

皆さんのおうちではどんな絵本を読んでいますか?
絵本のチョイスは選ぶ親御さんの好みが出やすいですよね。
たまにはいつも選ばないような本も選んでみたいけど・・・

りっきー
絵本ってたくさんありすぎて選べない!

実はりっきー、自他ともに認める「本の虫」です。
小さい頃からとにかく本に囲まれて暮らしています(笑)

厳選していますが、今我が家にある本は子どもたちの絵本だけでも恐らく100冊超・・・
私の蔵書にいたっては定期的に断捨離をしても数百冊はあるでしょうか・・・

そこで、今回の記事では、本の虫りっきーがおすすめする、「モンテ視点で選んだ絵本10選」を紹介していきます。

記事の最後には、絵本を選ぶためのヒントになる絵本のカタログも紹介しますので、是非チェックしてみてください。

Contents

モンテッソーリ教育における絵本の位置づけ

モンテッソーリ教育では基本的に、絵本を選ぶ際には物語性の高いフィクションよりも実物に近い描写のもの・現実に即したものを勧めています。

なぜなら、子どもは空想の世界と現実の世界を区別するのがまだ難しいという考えが前提にあったからです。
これは確かに、3歳前後までの身の回りのものは良いものでも悪いものでも何でも吸収する月齢の子どもたちにとっては、一理あると言っていいかもしれません。

ちなみに、りっきー個人としては、何でも自由に空想できて、その世界を信じることができることもまた、子どもたちの素敵な特権だと思うので、空想ばんざーい、夢見る少年ばんざーい派です(笑)

しかし、モンテッソーリ教育が始まった100年前から大きく時代は変わっています。
現代の子どもたちは当時とは比べ物にならないほどたくさんの情報に触れることができ、当時の子どもたちより遥かに小さい頃からフィクションと現実の差という真実を知ることもできるようになっています。

ですから、フィクションを取り入れる年齢については、そこまで気にする必要はないのではないか、というのが最近のモンテッソーリ教育における絵本に関する多数派の考えと言えるでしょう。

ただし、絵本に触れ始める0~2歳未満あたりまでの子どもたちには、本物に近いイラストタッチの絵本を読む機会を増やしてあげることも少しだけ意識してあげるといいかもしれませんね。

この記事では、上記の考えに基づいて、モンテッソーリ教育の知的教育分野である「言語教育」「算数教育」「文化教育」の3分野につながりそうな、りっきーおすすめの厳選絵本を紹介していきますね!

言語教育におすすめの絵本

①くだもの(1歳~2歳ごろ)

小さな子どもたちには、極端にデフォルメされたものよりは、実物に近い描写のイラストを使った絵本の方が、ことばの理解につながります。
この絵本は、単純な繰り返しがとても楽しいこの月齢の子どもたちに大人気!

リアルで本当に美味しそうな果物は、大人が見ても魅力的で、出版から40年間ずっと読まれてきているベストセラーです。

②やさいのおなか(2歳~3歳ごろ)


やさいの「おなか」とは「断面図」のこと。
身近な食べ物である野菜に興味を持った子どもたちの好奇心をくすぐる1冊です。

モンテッソーリ教育の「日常生活の練習」で、お料理の活動をして野菜を切った後にこの絵本を読むと、実物の野菜の断面と絵本の抽象化された世界がつながり、子どもたちの感性はどんどん豊かになっていきます。

③おすしのずかん(2歳半~3歳半ごろ)

「これは何?あれは何?」
いろんなものの名前を覚えたくてたまらない月齢の子どもたちにぴったりの1冊です。

おすしの名前は「かんぱち」「のどぐろ」など、普段はあまり出てこない一見難しそうな名前もありますが、乳幼児期の子どもたちにとって言葉に「簡単」「難しい」といった概念はなく、どんな言葉でも貪欲に吸収していきます。

興味を持てばどんどん覚えられるこの時期に、楽しく活動しながら語彙を増やしていくことは、詰め込み型の早期教育とは異なり、子どもの好奇心と知識欲を満たしてくれる素晴らしい機会になります。

④あっちゃんあがつく(3歳半~4歳半ごろ)

ひらがなの敏感期にいる子どもたちにおすすめです。
我が家の息子はこの本を1冊丸ごと暗記してしまうぐらい大好きになりました!

身近な食べ物を使って、リズムよく楽しくひらがなの世界に触れることができます。
さいとうしのぶさんの柔らかいイラストは、食べ物がキャラになりデフォルメされつつも、食べ物自体がリアルに丁寧に描かれているのでりっきーも個人的にとても大好きな作家さんです。

この本以外にも「しりとりしましょ!」や「おみせやさんでくださいな」などもひらがなに楽しく触れられておすすめです。

⑤ことばがいっぱい言葉図鑑1
うごきのことば(4歳半~5歳半ごろ)


30年以上前から変わらず書店に並ぶ五味太郎さんの言葉図鑑シリーズの1冊目です。
りっきーは子どもの頃、この本でたくさんのことばを楽しく覚えたことを今でも覚えており、当時から実家にあった本を自宅に持ってきて、今息子が読んでいます!

「うごきのことば」は「動詞」のこと。
小学校になって文法として学ぶのではなく、絵と対応させながら、時には実際に動きを取り入れながら楽しく活動するのがおすすめ!

息子は「おどろかす」と「おどろく」の差をジェスチャーしながら楽しく覚えました。
勉強とは本来楽しいものなんだ、ということが子どもに伝わるのがモンテッソーリ教育の考え方の素敵なところだと思います。

算数教育におすすめの本

⑥かず(2歳半~3歳半ごろ)

エレベーターで必ず数を数えたりと、数の世界に興味を持ち始めた子どもの入門書にぴったりです。

モンテッソーリ教育では、具体的な量・数詞(声に出す)・数字(文字)の3つが一致して初めて「数が理解できた」といいます。
絵本は具体的な量を実際に示すことはできませんが、この本は指で作った数字や数字ブロックを使った描写があり、小さな子にもわかりやすい工夫がされています。

我が家の次男はこの絵本にハマり、毎日読んでいるうちに、1~10までの指文字をマスターすることができました。

こちらもすでに絶版のようです。
我が家は保育園の福音館書店月刊絵本の申し込みをして手に入れました。

 

⑦はじめてであうすうがくの絵本(4歳半~6歳ごろ)

1~3のシリーズになっており、「なかまはずれ」「じゅんばん」「せいくらべ」など、算数・数学に出てくる比べたり並べたりする概念を安野光雄さんのやさしく繊細なイラストを通して楽しく学ぶことができます。

数の世界の入り口が楽しくスタートすれば、小学校に入ったときに苦手意識を抱きにくいと思います。

そうなるためには、いきなり抽象の世界である紙の上の数字からスタートするのではなく、具体的なものの数から徐々に抽象的な世界へとつなげていくことが大事です。

このシリーズはそういった意味での橋渡しとしてもおすすめです。

3冊セットもばら売りもあります↓

 

文化教育におすすめの本

⑧たべられるしょくぶつ(3歳半~5歳半)

なんと1969年の本です!
こちらの本もりっきーが幼少期に読んでいて、実家から持ってきて我が子たちに受け継がれています。

植物が育つ様子が、断面図で紹介されています。
できあがった状態の野菜は知っていても、それが種から育っているのか、それとも芋類のように種芋から育っているのか知らない子どもたちが増えています。

スーパーでしか野菜を見たことのない子どもたちも、この本で育つ様子を見れば、家庭菜園や味覚狩りなど、楽しんでくれるきっかけになるかもしれません。

小学生の夏休みの観察の宿題にも役に立ちそうな1冊です。

⑨子どもと楽しむ行事とあそびのえほん(5歳~7歳ごろ)

皆さんは日本の伝統行事を大切にしていますか?
世代間の交流が希薄になりがちな現代では、日本の文化や伝統行事を体験する機会が減っています。

この本では、月ごとの伝統行事をさいとうしのぶさんの緻密な絵と、行事の由来などを交えて紹介されています。
我が家の長男は、この本が大好きで、おせち料理の内容や、大晦日という言葉など、どんどん吸収していきました。

カレンダーを見て、その日が近づくと定期的に取り出して親子で読むのもおすすめです!
コンパクトで持ち歩きしやすいサイズなので、電車に乗ってお出かけをするときなどにもぴったりです。

⑩せかいのひとびと(6歳~9歳ごろ)


日本でもたくさんの外国の人たちが生活をしている現代。
日本以外にも興味が広がった子どもたちに世界は広く、いろんな人がいることを紹介するのにぴったりの1冊です。

漢字も入っていますが、ふりがながついているので年長さんぐらいから親子で読むことができると思います。

ここから、地図や国旗など、社会の分野に興味を広げていくととても楽しい活動になりそうですね。

絵本の世界の魅力を世界の片隅から叫ぶ

冒頭にも書きましたが、りっきーは子どもの頃から本が大好きです。
とにかくたくさんの絵本に囲まれて、本があるのが当たり前の幼少期を過ごしてきました。

子どもにとっては身近にある環境が全てなので、小さい頃身近に本がたくさんあり、触れる機会が多いとやはり本好きな子になりやすいのかなと思います。

大人になったりっきーもあいかわらず本に囲まれて過ごしていて、無人島に何か一つ持っていくなら「本屋さん」と答えるほどです(笑)

そんな私と一緒に暮らす子どもたちはやっぱり本が大好きになりました。

お子さんが本好きになったらうれしいけど、何を選べばいいのかわからない人には「本のカタログ」のような本もありますので、活用してみるのもおすすめです。

私はこの本のカタログ的な書籍も大好きで、読んでいると次はどの本を買おうかわくわくしてしまいます。

最新のものだとこの「本のカタログ」が特に秀逸です!

「読みたい絵本」
全国の絵本やさんが選んだ定番から新刊まで約500冊の絵本を掲載した超保存版!


このカタログには全国の素敵な絵本屋さんが54店も紹介されていたり、有名作家さんのインタビューが入っていたりと、盛りだくさんすぎる1冊になっていて、持っていて損はありません。

この記事で紹介してきたモンテ的視点でもおすすめできるリアルな描写の本もたくさん掲載されていました。迷ったときは是非こういったカタログも参考にしてみてください。

りっきー
絵本を活用しておうちモンテの活動をより豊かに楽しく!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、お会いしましょう!!

他にもおすすめの「雑誌バックナンバー」を紹介しています↓

【雑誌】クーヨン2019年10月号 6歳までに脳とからだの土台・体幹育て

2019年11月3日

【雑誌】クーヨン2019年9月号 が最強の神回だった!「学ぶ」を磨くモンテッソーリ教育

2019年8月22日

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ABOUTこの記事をかいた人

プラスモンテ®主宰。 モンテッソーリ教師&保育士。発達っ子の子育て中。 発達障害や、障害児教育から始まったモンテッソーリ教育のおうちでの実践を発信。すべての子どもたちに大切な「発達」の視点を伝えたい! 趣味は読書と旅行、フィギュアスケート観戦。学生時代、地球一周経験あり。47都道府県制覇しました!